虫歯予防デーは墨田から始まった

6月4日は、かっての「虫歯予防デー」です。現在では、この日から
1週間を歯の衛生習慣としてPR活動が全国的に行われています。
その発端は、大正14年(1925年)当時の本所歯科会の先生方に
よって行われ「優良歯牙所持者表彰」なんです。
当時はまだ学校歯科医なんていう制度はなかったですが、何しろ
歯磨きの老舗・ライオン歯磨が、両国にあった関係から墨田区は
口腔衛生では時代の先端を行っていました。
本所区内13の小学校、学童3万人の中から選ばれた学童が表彰され
入賞者には「良い歯の日」と彫った記念メダルが渡されます。
この行事は、新聞にも取り上げられ、我が国だけでなく、世界でも初めての
試みであると報道されました。ちなみに全国的に虫歯予防デーとなるのは
昭和3年の(1928年)6月4日からです。
この「良い歯の日」の行事が行われたのは、当時の本所高等小学校で
その跡地は現在の両国中学校です。この両国中学校の校門から入って
左側の植え込みに、昭和43年10月「良い歯の日発祥の地」という
記念碑が建てられました。
良い歯とライオンと墨田、なんだか3題噺みたいですね。

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